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□ 明日の記憶 □

□ 明日の記憶 □_e0086726_23375213.jpg

<ストーリー>
広告会社の営業マンとして働く雅行は、時に家庭を返り見ないほど仕事に没頭してきた。
大きなプロジェクトと娘の結婚を控え、忙しい日々を送っていたが、50歳を前にしたある日、原因不明の体調不良に襲われる。
ミーティングを忘れたり、部下の顔が思い出せず、心配になった雅行は病院を訪れ、医師から「若年性アルツハイマー」の診断を受ける。
そんな雅行を、妻の枝実子は献身的に支え、一緒に病と闘うことを決心する……。


この映画が完成し、まず最初に観てもらいたいと試写会に招待したのは
実際に同じ病気で闘ってる家族会の方達。
その方達が映画を観て「認知症とはどういうものか、皆さんに分かってもらえる本当に良い映画」
「・・ただ少し綺麗すぎる」
ああ、生の声だなと思いました。

そして原作があっての映画化という、王道パターン作品の宿命とでも言いましょうか
全体的に駆け足なんだなー(とくに後半)
原作で気になったシーンがいくつかあって、そこは映画でも一応ありました
だけどなんか軽いんですよ、どうしても原作と比べると
背景が描ききれてない感がある。

映画は2時間という枠におさめるという縛りがあるから仕方ないけど
・・・・あえて言いましょう。
中盤、佐伯が次々幻覚を見るシーン・・・いらんと思います。(うわ!言うてもうた)
わずか5分ほどのシーンですが、妙に浮いていた気がした
こ、これはあくまでも「人生ひよっこ野朗」の感想であって
実際にこの病気と闘っている人や家族、長年連れ添ったご夫婦が観るのとではまった・・
・・・・いや、やっぱいらん!原作にはあったかな?あのシーン
あそこは個人的には微妙でしたねー。

ちょっと毒吐き気味、これ読んで「観るの止めよ」ってなる人はいないと思うけど
やっぱり良い映画なのは間違いないです
若年性アルツハイマーという病気とはどういうものか
今現在では不治の病であり「記憶」がゆっくりと失われていくことの辛さ
進行を遅らすのが精一杯という現状に前にしたとき
本人、妻、家族そして社会は・・・
人間にとって「記憶」とは「自分」そのものであり、昨日の晩御飯何食べた?あの俳優誰だっけ?レベルじゃなく
友人、家族、愛する人、自分、最も大切な人を失う日々のやり切れなさ
他人ごとではない考えさせられるテーマの作品だと思います。

キャストもいろんな分野の人が出てきて楽しめます
個人的には
渡辺えりこさん 大滝秀治さん
このお2人にはヤラれました、映画って脇役がキモだわ
そして及川光博ことミッチーには違う意味でヤラれたなー
アクセル踏んでるのは分かるけど・・・ギアがニュートラルじゃないっすか?
あれがミッチーの味といえば味なんだが。

「Vフォーなんちゃら」とか「ダヴィンチさん」観るなら
こっちのほうが俄然イイかと思われ
最近アルツハイマーを取り上げた映画やドラマがありますが
恋人同士や新婚さんのヤング(死語?)は「私の頭の中の消しゴム」
結婚されていて家族がいるアダルティーなら「明日の記憶」でしょう
ちなみに俺は何度も言うが「精神年齢14歳の中2」であります。

・・・・なんだこのレビュー???
by lock-stock03 | 2006-06-02 23:42 | ☆映画 | Comments(2)
Commented by SHU at 2006-06-03 05:18 x
これは「観たいなー」と思いつつtも、なんか痛そうで迷っています。

少なくとも「タヴィンチ~」よりは優れているはずです。
ホンマに訳の分からない映画でした…
Commented by lock-stock03 at 2006-06-06 22:12
上でも書きましたが、少々駆け足気味ですが
それでも濃い内容の作品でしたね

映画館で邦画観たの久しぶりだったので
字幕がないのがちょっと新鮮でした
同じ渡辺謙つながり「SAYURI」の吹き替え以来かな、字幕なしで観たのって
「SAYURI」は正直思った以上に良く出来ててビックリでした。

「ダヴィンチ」一応観に行く予定ですけど、やっぱダメかー!
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